地味なことの大切さ。【GRIT やり抜く力/読書感想】

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「人生のあらゆる成功を決める究極の力を身につける」という言葉と、赤く光った表紙。

 

「なんとなく成功したいな」と思っていた僕は、この表紙の印象的な本を手に取りました。

 

 

本書がどんな本なのかを一言で説明するとすれば、「地味なことの凄さ。」について書かれた本だと僕は思う。

 

 

「地味な練習」とは、とてもつらく、そして楽しくない、誰もが継続してやりたがらないことだ。そして、「地味なこと」を継続して続けるのはとても努力が必要である。

 

 

しかし、一見非凡まれなる才能の持ち主であるビジネスリーダー、エリート学者、オリンピック選手たちは、実はこの「地味なこと」に真剣に向き合い、それを継続して行うことで成功にたどり着いたのだということを、本書「GRIT やり抜く力」を読み、強く思いました。

 

 

【GRIT やり抜く力】の著者アンジェラ・ダックワースさん

アンジェラ・ダックワースさんは、ペンシルべニア大学心理学教授で、近年のアメリカの教育界で重要視されている「GRIT=(やり抜く力)」を研究した第一人者です。

 

 

この「GRIT」の研究は、多数の学術専門誌や「ニューヨーク・タイムズ」「フォーブス」「タイムズ」などの一般誌でも広く取り上げられました。

 

 

そして、長年の研究成果をまとめられたこの本書は、刊行直後に「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー上位にランクインした。

 

 

そして、この異例のランクインは様々なメディアで大きく報じられました。この本の訳は神崎朗子さんが行いました。

 

 

【GRIT やり抜く力】の概要

 

「ビースト」と呼ばれる米国陸軍士官学校で行われる過酷で厳しい訓練を最後までやり遂げるものと、途中でやめるものがいた。

 

そこから、著者は、「なぜ、過酷な訓練に耐えられるのか?」と疑問に思い、「やり抜く力」に注目して、「グリット・スコア」と呼ばれるテストを行った。

 

すると、「グリット・スコア」が高い人ほど「ビースト」という厳しい訓練に耐え抜いていた。

 

また、「営業職」の仕事や学校の進学などは、「グリット・スコア」が高い人ほど諦めずに仕事に残って続けたり、進学をして学位を取得していることが分かった。

 

 

そして、次にこの「やり抜く力」がどれほど重要なのかが調べられた。様々な調査の結果、「才能」と「やり抜く力」が全く別ものだということが証明された。

 

 

 我々は、優秀な人を見ると「才能がある」からだと決めつけてしまいがちだ。

 

 

しかし、どんなに素晴らしい偉業でも、小さな努力の積み重ねた結果で、分解して一つ一つのことを見てみれば誰でもできることなのだということだ。

 

 

才能というのは、「努力」で「スキル」が上達する速さのこと。そして、その磨かれた「スキル」と「努力」によって、目標達成に至るということ。ここで、スキルや目標達成にはどちらも「努力」が必要で、「目標達成の方程式」について述べられている。

 

 

「やり抜く力」とは、「情熱」と「粘り強さ」を持っていることである。「やり抜く力」を育むには、成長思考や周りの環境、つまり、自分の内側や外側から伸ばすことができる。

 

 

そして、「やり抜く力」が強い人ほど、精神的に健康な生活を送り、さらに幸福度が高いことが明らかになっている。

 

 

本書では、誰もが天才になり得ることを伝えようとしている。

 

【GRIT やり抜く力】から得られた教訓

才能よりも重要なのがGRIT(=やり抜く力)

その業界でトップレベルになるためには、「才能」ではなく「GRIT」が必要だということ。

 

 

「GRIT」というのは、「情熱」「粘り強さ」のことである。

 

 

一口に「才能」と片付けてしまうと、自分が「ラク」だから人を神格化してしまいがちだ。「才能があるから」というと引け目を感じる必要がなくなる。

 

 

また、「才能」を拠り所にしてしまうと、努力と熱意の部分がなくなってしまう。

 

 

でも実際は、「努力」によって「スキル」が得られ、その得られた「スキル」と「努力」によって、目標が達成できるのである。

 

 

だから、一流になるためには「才能」ではなく「GRIT」が必要なのだ。

 

 

そして、そのGRITを最大限に引き出すには、取り組むことに対する尋常じゃないほどの興味や関心であること。

 

成長思考をすると楽観的になり、粘り強くなる

本書では、「成長思考をすると楽観的になり、粘り強くなる」ということがかかれていた。また、本書では、「成長思考」の対義語として「固定思考」が用いられていた。

 

 

もし、何かに挑戦した時に、必ず逆境や困難が立ちはだかるときがある。

 

 

このような時、「成長思考」でいるのか「固定思考」でいるのかで成功をもぎ取るのに大きな違いが出てくる。

 

 

もし、能力を「固定思考」でとらえてしまうと、逆境を悲観的にとらえてしまう。

 

 

つまり、「自分の能力ではこの困難は乗り越えられない」と悲観的になってしまう。

 

 

逆に、能力を「成長思考」でとらえると、逆境を楽観的にとらえることができる。

 

 

「これは、成長するチャンスだ」「毎日練習すれば乗り越えられるようになる」など楽観的になる。

 

 

さらに、この成長思考こそが「GRIT」を育んでいるということなのである。

 

嫌なことや地味なことの大切さ

 僕は、本書でこの「嫌なこと・地味なことの大切さ」を深く学んだ。

 

 

本書では、成功する練習の方法について書かれていた。

 

 

それを端的にまとめると「どれだけ長時間取り組んだか」ではなく、「どれだけ集中して、質の高い取り組みを行ったか」ということである。

 

 

また、言い換えると「意図的な練習」しなければ上達しないと書かれている。

 

 

しかし、この「質の高い取り組み」や「意図的な練習」と言うのは、とても地味な作業であると僕は思う。

 

 

目標を達成するためには、楽しい練習ばかりでなく、地味で嫌な練習もしなければいけない。

 

 

この地味で嫌な練習は、できるなら誰もしたくないだろう。

 

 

でも、成功するためには、この地味で嫌なことにとても価値があり欠かせないものだということを教わった。

 

 

【GRIT やり抜く力】から得られたものまとめ

 

 今回は、【GRIT やり抜く力】についてレビューをしました。

 

 そこでは、特に「地味なことの大切さ」を学んだ。

 

僕も日々、研究やライター活動をしていて、楽しい実験や稼げるみたいなことではない。

 

むしろ、ほとんどのことが地味な作業である。

 

 

しかし、その地味な作業に「成功」や「目標達成」のカギを握っていることを気づかされた。

 

 

そして、ビジネスリーダー、エリート学者やオリンピック選手などは一見「非凡まれなる才能の持ち主」のように見える人は、実際はそうではなくたゆまぬ努力のたまものだということが分かった。

 

 

そして、「もしかしたら自分にもできるのではないか(もちろん簡単なことではないが。)」そう思った。

 

 

この世界の見方や価値観を大きく変えられた本であった。

 

 

 

今回も最後までありがとうございました。