オプジーボ(抗がん剤ノーベル賞)の仕組みを図でわかりやすく解説!

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  • オプジーボの何がすごいのかざっくり知りたい。

こんな疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • がん細胞はなぜ生きることができるのか
  • 従来までの抗がん治療法
  • オプジーボの画期的なところ

 

大学院で生命科学を専攻していて免疫機構は僕の分野なのでわかりやすく説明することができます。

 

また、不備などがあればご指摘いただけると助かります。

がん細胞がなぜ生きることができるのか

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オプジーボの優れているところを知るためには以下の項目をすることが必須です。

 

  • 免疫のしくみ
  • がん細胞の生きるしくみ

 

それぞれわかりやすく解説します。

免疫のしくみ

 

免疫は、細菌やウイルスに対して反応が起こりそれらをやっつけていきます。

 

具体的な方法は、お掃除細胞が悪くなった細胞を食べてきれいにしていくイメージですね。(免疫の方法は他にもありますが、それは置いておきますね。)

 

イメージを絵で書くと、以下のような感じ。

 

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しかし、お掃除細胞は細胞を食べすぎても良くないので、免疫には「ブレーキ」の機能も備わっています。

 

この「ブレーキ」は、細胞に生えている「手」もようなものがあり、それが繋がれるとブレーキがかかります。

 

免疫で、自分自身をやっつけないようにするためですね。

 

絵で描くと以下のようなイメージ。

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体で起こっている免疫反応は簡単に説明するとこんな感じです。

がん細胞が生きるしくみ

 

次は、がん細胞が生きる仕組みについてわかりやすく説明します。

 

がん細胞は、上記で説明したこの免疫反応からうまくかいくぐって生きています。

 

普通、体の中でもがん細胞はできますが、体の中に免疫でやられてしまいます。

 

下のようなイメージ。

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このように、普段体の中で、がん細胞はできるのですが、正常な細胞のように「手」がないので、やっつけられます。 

 

しかし、生き残るがん細胞には、ブレーキをかける役割のある「手」が生えているんです。

 

さらにがん細胞は、掃除する細胞に生きやすい環境にしてもらってまでいます。

 

以下のようなイメージ。

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こんな感じで、お掃除細胞が、がん細胞が増えるのを手伝います。

 

だから、がん細胞は増えるのがはやいのですね。(他にも様々な理由はありますが。)

従来までの抗がん治療法

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従来までのがん治療は、「がん細胞に直接攻撃してがん細胞を減らしていく」という治療法でした。

 

具体的には以下のとおり。

 

  • 手術で取り除く
  • 放射線を当てる
  • 抗がん剤を飲む

 

これらに延命の効果は少しはあるのですが、副作用もひどいことが有名です。

 

なので、治療をするかしないのかでも議論が交わされていたりもしますね。

 

しかし、オプジーボは、今までのように直接がん細胞を攻撃しません。

 

オプジーボの画期的なところ・仕組み

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オプジーボの画期的なところは、「細胞の手がつながるのを防ぐ」ところです。

 

わかりやすく絵にすると、以下のような感じ。

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手をつなぐところにオプジーボがついてお掃除細胞に「食べてよし!」と命令を出します。

 

このようにして、お掃除細胞がしっかり働けるようになり、がん細胞を食べていくという仕組みになっています。

 

この薬の凄いところは、この薬一つだけで効果を示すので、本当に「魔法の薬」ですね。

 

カッコよすぎます。

オプジーボの問題点

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オプジーボはすごく画期的な薬なのですが、がんが完全に治る確率は25%と言われています。

 

従来の方法では全ての治療を組み合わせても完治は10%弱だったので、オプジーボは一つだけで25%も治る確率があるのはすごいことです。

 

 

ですが、オプジーボは絶対にがんに効くというわけではないので、そこが問題点と言えるでしょう。

 

↓僕の考え…

 

(まだ見つかっていないだけで、他にも「ブレーキ」をかける「手」があるのかもしれませんね。) 

 

 

まとめ

 

 というわけで、今回は以上です。

 

今までは、「がん細胞の悪くなっているところをどうにかする」という目的で治療薬が考えれてきました。

 

しかし、オプジーボは「免疫を標的とした薬」という発想が凄いところだと僕は思います。

 

今回で、生命科学を少しでも楽しんでもらえれば嬉しいです。

 

最後までありがとうございました。

 

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