【生物基礎】抗体の構造について【働きもわかりやすく解説】

免疫

 

悩んでいる人
悩んでいる人

「抗体」の構造について分かりやすく教えてほしい。どういうときに働くのかなど教えてくれるとありがたいな。

 

こんな疑問を解決します。

 

本記事の内容

  • 抗体の構造について【H鎖とL鎖からできている】
  • 抗体の働き【抑えるべきポイントは2つ】

 

本記事を書いた僕は生物を高校時代から今まで勉強し続けて9年ほど経ちました。大学は生命科学科の公立大学(偏差値55ほど)を卒業し、現在は免疫を専攻とした大学院(博士課程)に在学しています。

 

今回は、「抗体」について重要なポイントと共にわかりやすく解説していきます。

抗体の構造について【H鎖とL鎖からできている】

 

抗体の構造はY字型で2本のH鎖と2本のL鎖からできています。以下の図のとおり。

H鎖はHeavy、L鎖はLightの頭文字からきていています。以下のようにすれば覚えやすいのではないかと思います。

  • H鎖→「Heavy」→「重い」→大きい方の鎖
  • L鎖→「Light」→「軽い」→小さい方の鎖

 

また、抗体は定常部と可変部に分けられます。

上の部分が可変部、下の部分が定常部に対応しています。一つの抗体に2つの可変部があります。

 

抗原と可変部で結合する

 

抗体は抗原と可変部で結合します。

 

これは抗原抗体反応というので、押さえておきましょう。

 

可変部の構造は抗原によって異なる

 

抗体の可変部は文字通り、構造が変わる部位です。抗体の可変部の構造を変えて、様々な抗原と結合します。

 

抗体の可変部が常に同じ構造だと、ある特定の抗原には結合できるけど、別の抗原には結合できなくなります。これだと抗原を効率よく排除することができません。なので、構造が変えられるようになっていて、あらゆる抗原と結合する能力を持っています。

 

反対に、定常部の構造は変わりません。どんな抗原が来ても同じです。

 

抗体の働き【抑えるべきポイントは2つ】

 

抗体の働きで押さえておくべきポイントは2つです。

 

  • 抗体は体液性免疫で働く
  • 抗原はマクロファージで排除される

 

それぞれ詳しく見ていきます。

抗体は体液性免疫で働く

 

これは最重要ポイントなのですが、抗体は体液性免疫で働きます。

 

体液性免疫の主役は「抗体」です。抗体が血液などの体液に流れていて、体液にいる抗原を排除することから、体液性免疫と呼ばれています。体液性免疫について詳しく知りたい方は、【生物基礎】体液性免疫とは?【仕組み・流れをわかりやすく解説】で分かりやすく解説しています。

 

抗原はマクロファージで排除される

 

注意が必要なのですが、抗原は抗体ではなく、マクロファージで排除されます。

 

まず、体内に抗原が侵入すると、抗体が抗原に結合して体内で暴れまわらないように抗原の毒性を弱めます。そして、マクロファージに「食べてくれ!」と言わんばかりに、食作用を指示します。

 

マクロファージは食細胞の一種で、抗体が結合している抗原に対して食作用を行います。抗体自体が抗原を排除するわけではないので、注意しましょう。食細胞について詳しく知りたい方は、【生物基礎】食細胞とは?【種類・仕組みをわかりやすく解説】で解説しています。

 

抗体が造られ方も抑えておこう

 

抗体は抗体産生性細胞から作られます。

 

抗体産生細胞とは?

もともとはB細胞。病原菌が入ってきたことをヘルパーT細胞から知らされると、B細胞は抗体産生細胞となります。

 

つまり、「ヘルパーT細胞→B細胞→抗体産生細胞→抗体」の順番で、抗体が造られていきます。

まとめ:抗体はすばらしい体の機能

 

というわけで、今回は以上となります。「抗体の構造」については深堀りました。

 

抗体は可変部で、さまざまな抗体を認識できるところがすごいと思いませんか?「誰がこんな素晴らしい機能を考えたんだろう」と思いますね。

 

このように、病原体をできるだけ効率よく排除できる仕組みが備わっています。そういうことを知れることが高校生物の面白さだと思います。

 

それでは生物の勉強頑張ってください。応援してますね。

 

 

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